2022年はロシアによるウクライナ侵攻という政治的な波乱、世界的なインフレ懸念、米国FRBによる急速な利上げという大きな出来事がありました。
二国間が武力による衝突をするという20世紀的な戦争…一部ではもう起こらないだろうと考えられていたようなことが起き、また米国の利上げについてもかつては0.25%の利上げをやるかやらないかの議論だったのが1段飛ばしの0.5%、更に2段飛ばしの0.75%、そしてそれを連続して4回も…とこちらも遠い過去にこそあったものの忘れ去られていたようなことが起こりました。
そのような金融環境の中、米国のグロース株とバリュー株にはどのような一年だったか、ETF Replayを使ってパフォーマンスを振り返ります。
まずはバンガード社のグロース株ETFであるVOOGとバリュー株ETFのVOOVを比較します。

2022年は圧倒的にバリュー株優位の一年となりました。これは近年では珍しいことです。やはり高金利は高成長株にとっては逆風、反対にバリュー株に位置づけられやすい金融株やエネルギー株にはプラスということでしょうか。特にエネルギー関連株はロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー高の追い風もあったため、特にバリュー株ETFが上がりやすい状況だったと言えそうです。
ではS&P500、ナスダック100、ダウ平均はどうでしょうか。

こちらも傾向としては変わらないようです。
ナスダック100がグロース、ダウ平均がバリューという比較になりますが、両者の特徴として大型株中心のなっているのがもう一つの特徴です。ということは2022年は大型株にはわずかながら不利な相場だった…?これは別のETFまとめで検証していきます。
過去のまとめの傾向として、ある年にパフォーマンスの悪かった銘柄は、次の年それを取り返すような上昇を見せることがあります。さて、2023年はどのような展開になるか…今後も注目していきます。
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