インフレに備えるには、デフレと比較して考える

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米国のインフレ(インフレーション)がニュースになっています。日本にもエネルギー価格の上昇などが波及し、インフレを感じる機会が増えてきました。

その一方で、日本は30年近くデフレ(デフレーション)が続き、「失われた30年」等とも言われました。

インフレとデフレ、どちらが望ましいのかというのは難しい議論だと思います。なぜならその人の立場でどちらが良いか大きく変わるからです。

ここではインフレとデフレのメリット・デメリットを並べ、それぞれの状況でどう対応すべきか考えるキッカケになればと思います。

インフレ(インフレーション)とは

インフレとはものの値段が上がって行くことを言います。

例えば今まで100円で買えていたものが次の年に107円、さらに次の年に114円、上がっていくのが年率7%(2022年の米国)のインフレです。恐ろしいですね。

(実際はインフレ率は刻々と変わっていくのでこの後インフレ圧力が弱まる可能性はあります)

お金を基準に考えるとものの値段が上がっているように見えますが、ものを基準に考えるとお金の価値が下がっていっている状態とも言えます。

ということでインフレ時には実はお金をものに変えてしまったほうが資産を守ることができるようになります。物価が上がると節約で対応する習慣が身についている日本人としては必ずしもスッと入ってくる考えではないのですが、理論上はそうなります。

で、ものとは家や自動車、それから株なども含まれます。株の中でも特にインフレに強い株、弱い株もありますが、物価上昇の恩恵を自分たちの商品で受けることができればインフレ耐性のある株と言えそうです。

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また、企業で働く労働者にとってもインフレ圧力を価格に転嫁して企業が利益を上げることができれば自分たちの給料に反映されることになります。つまり現役世代にとってもインフレはプラスに働くと考えられます。

デフレ(デフレーション)とは

では反対にデフレとはどのような状況なのでしょうか。

デフレ下では物価は年を追う毎に下がっていきます。それは物価を基準に考えると貨幣の価値が毎年上昇していく現象とも言えます。

そのような状況ではインフレとは逆に貨幣は貨幣として持っている方が良く、ものが売れなくなります。

さらにものが売れないと企業の利益も減るので現役世代にとっては厳しい状況になります。反対に定年を迎えた世代にとっては物価が安くなり生活がしやすくなります。

世代間格差をどう考えるか

インフレは現役世代に、デフレは定年を迎えた世代にとってプラスと分かりました。ではそれぞれに対応策はあるのでしょうか。

インフレ下では今稼ぐ現役世代は恩恵を受けるのに対し、定年世代の貯蓄は価値が目減りしていきます。しかし、株式投資をするなどして資産防衛する手段があります。

反対にデフレ下では定年世代の貯蓄の価値は上昇していくのに対し、現役世代は十分な貯蓄を用意できず、給与も上がらないという世代間格差が発生してしまいます。デフレ下ではどうしても前の世代よりも裕福になる手段が無いように思われます。

また、デフレは一国の中では生活のしやすさにつながりますが、他国との比較になると必ずしもメリットばかりではありません。他国で物価が上昇しているのに自国では物価が上昇しないとなると、購買力で他国に負けてしまい、次第に貧しくなっていってしまいます。

将来世代のことを考えても決してデフレは良い状況とは言えません。ものの値上がりはあまり気分が良いものではないかもしれませんが、うまく対応していきたいものです。

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