米国株の各セクターがどのような動きをしているのか、おおむね3か月ごとに定点観測していきます。
バンガード社のETFに各セクターにフォーカスしたものがありますのでそれを使っていきます。
各セクターの代表銘柄がどんなものか気になる方は下のページをどうぞ。
期間は2021年の年初来から8/31までです。それでは実際に見ていきましょう。

まずはGAFAMの多くが入っているセクターから。S&P500指数連動ETFのVOOをアウトパフォームしたのはグーグルの親会社アルファベットやフェイスブックが属する通信セクターです。好調な経済により広告需要も大きくなっており、また昨年はコロナにより収益がブレーキをかけられたこともあって今年度は順調に株価を伸ばしています。
続いてVOOに肉薄している情報技術はアップルやマイクロソフトのあるセクターです。それ以外だとエヌビディアも一時期話題になっていました。しかしこのセクターが意外にもS&P500指数に若干とはいえ劣後するとは…ではどのセクターが強いのか気になりますね。
一般消費財はテスラモーターズやアマゾンなどが入っています。テスラは昨年の上昇もあり、今年度はパフォーマンスが奮いません。また、アマゾンは前回の四半期決算が悪かったこともあり、このセクターも株価は直近2か月横ばいになっています。
生活必需品は大きな下げもない代わりに大きく上げることもない、ディフェンシブ要素の強いセクターです。この期間は良いところは見出しにくいですが今後株価が全体的に下がる場面では真価を発揮するかも…!

VOOを大きくアウトパフォームする2セクターを発見!エネルギーと金融です。この2セクターは昨年マイナスリターンだったこともあり、それを取り戻すかのような上昇です。昨年は原油価格はマイナスになり、金利も蒸発したのでその逆風をそれぞれ受けていましたが、今年は一気に取り返しました。
黒の公共はやはりディフェンシブ要素が強いセクターです。こちらも今後の株価次第でしょうか。

資本財、ヘルスケア、素材の中ではヘルスケアと素材が一時期VOOを凌駕していましたが、8月末時点では劣後しています。コロナワクチン関連もどちらかと言えばネガティブなニュースが増えてきたのがヘルスケアセクターには逆風だったかもしれません。好況時に強いとされる素材は経済再開にデルタ株がブレーキをかけたのが影響しているのでしょうか。
傾向としては全体的に昨年コロナの影響を大きく受けたところが反発しているようですが、年後半にはテーパリングも控えている(?)のでこの先また一波乱ありそうです。
次は11月頃また見てみようと思います。
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