米国債に更に利回りを上乗せした米国社債はどんな動きをするのか

投資アイディア

アセットアロケーションの一環として国債について研究しているわらびーですが、最近はBDCへ投資を通して社債にも興味が湧いています。

そこで今回は残存期間が同じくらいの米国債ETFと米社債ETFを比較してパフォーマンスの違いを見てみます。

選んだのは短期の国債と社債、長期の国債と社債の4本のETFです。短期債の残存期間は平均4年程度、長期は平均15年程度です。

では2021年上半期の比較から。

緑は短期国債(BSV)、青は短期社債(VCSH)、黄色は長期国債(BLV)、黒は長期社債(VCLT)

2021年は債券の利回りが上昇(価格は下落)する一年となっています。その中で唯一のプラスリターンになったのは短期社債です。見てわかる通り、債券利回りの上昇は年限の長い債券ほど大きな影響を受けます。また、債券は発行国のデフォルトリスクがありますが、社債はそれに加えて発行体のデフォルトリスクも加わり、よりハイリスクになります。リスクが高いということはリターン(利回り)もその分高くなるので、この期間については社債の方が国債よりもリターンが大きい(マイナス幅が狭い)という結果になりました。

緑はBSV、青はVCSH、黄色はBLV、黒はVCLT

ただ、必ずしも社債が国債をリターンで上回るわけではないようです。こちらは2020年の比較チャート。特に注目すべきはコロナ暴落の局面です。それぞれの社債チャートが国債に比べて大きく下落しているのが分かります。

このように大きな下落があると低リスクの国債の方がリターンが良くなります。

もう一つ指摘しておきたいのは株式と比べての債券のリターンの低さです。10年債利回りが2%以下のこの状況だと大幅な上昇は見込みにくく、その結果あまり魅力的な投資環境とはいいがたいのかもしれません。

もし長期での運用を考えるのであれば、株式中心のポートフォリオがよさそうです。

2021年上半期の米国株、グロース株とバリュー株の勝敗は?昨年と逆転?

別の使い方としてはレバレッジを効かせて債券を持つという方法があります。BDCも仕組みとしてはレバレッジを効かせて社債を持つという方法で運用されており、それで利回りを7-10%にまで上げています。低リスクの債券をレバレッジを効かせて持つことでリスクを抑えながらリターンを大きくすることもできるようです。詳しくはこちらの本に紹介されているので、気になる方はこちらをどうぞ。

各商品を投資家・運用者両者の視点から解説:『海外ETFとREITで始めるインカムゲイン投資の教科書』

コメント

タイトルとURLをコピーしました