米国の各セクターは新型コロナ前後でどんな動きをしたのか

投資アイディア

自分のコア資産としてVOOやVTIを積み立てつつ、時にはより伸びそうな企業やセクターに比重を置いた戦略を取りたい…それを可能にしてくれるのがセクター別ETFです。

今回はそんなセクター別ETFを並べてパフォーマンス比較することでそれぞれの特徴を見ていきます。すべてで10セクターあるので3つのグループに分けて比較します。パフォーマンスの比較がしやすいように、それぞれのチャートに比較対象としてVOO(緑、S&P500指数連動ETF)を入れています。

チャートは2021年上半期と2020年の期間で見ていきます。

通信、一般消費財、生活必需品、情報技術

緑はVOO、青は通信、黄色は一般消費財、黒は生活必需品、赤は情報技術

2021年の上半期で順調に伸びているのが通信セクターです。組み入れ株でいうとフェイスブックやグーグルの親会社アルファベットが入ります。経済再開による広告需要の増加が期待されることもあり、2021年は順調に伸びています。

このグループでは唯一VOOよりも出遅れてしまったのが生活必需品。個別株で言うとP&G(ティッカーシンボルはPG)やコカ・コーラ(KO)です。しかし、これはこのセクターが特別悪いというよりは、他のセクターにGAFAMがいるのに対し、強烈なけん引役が不在であることでパフォーマンスが見劣りするということなのかもしれません。このセクターの最大の強みはボラティリティの低さ。その安定感は魅力的です。

一般消費財と情報技術もVOOを凌駕していますが、こちらは2020年の方が驚異的です。そのチャートがこちら。

緑はVOO、青は通信、黄色は一般消費財、黒は生活必需品、赤は情報技術

一般消費財はアマゾンやテスラが属しています。情報技術はアップルやマイクロソフトですね。これらの企業はどれも2020年にかなり話題になりました。年率18%で伸びるVOOも決してパフォーマンスが悪いわけではありませんが、この2つのセクターと比較してしまうと霞んでしまいますね。

それらと比べると2020年は通信もパフォーマンスが少し遅れていますね。つまり2021年のパフォーマンスの良さは2020年の出遅れ分を取り戻しているとも理解できます。

生活必需品は変わらず低成長ですが、コロナ暴落を見ると一番下落率が少ないセクターでもありました。生活必需品株はディフェンシブ銘柄と言われますが、まさにその通りの結果になりました。

エネルギー、金融、公共

緑はVOO、青はエネルギー、黄色は金融、黒は公共

続いてはエネルギー、金融、公共セクターです。こちらの2021年上半期で驚くべき成長を遂げたのはエネルギーセクターです。実はこれが2021年最も伸びたセクターでもあります。しかし、それには訳があって、口述しますが、2020年一番厳しかったセクターでもあり、経済再開でそのマイナス分を取り返した結果がここに表れているということです。金融もVOOよりもよく伸びています。これは2021年の2月頃から長期金利の上昇がみられ、金融株には長期金利の上昇はポジティブニュースであるからと言えそうです。公共セクターもどちらかと言えば高配当で安定感がさえる業種。大きな伸びは期待しづらいですが、+リターンを維持しています。

d続いてはエネルギー、金融、公共セクターです。こちらの2021年上半期で驚くべき成長を遂げたのはエネルギーセクターです。実はこれが2021年最も伸びたセクターでもあります。しかし、それには訳があって、口述しますが、2020年一番厳しかったセクターでもあり、経済再開でそのマイナス分を取り返した結果がここに表れているということです。金融もVOOよりもよく伸びています。これは2021年の2月頃から長期金利の上昇がみられ、金融株には長期金利の上昇はポジティブニュースであるからと言えそうです。公共セクターもどちらかと言えば高配当で安定感がさえる業種。大きな伸びは期待しづらいですが、+リターンを維持しています。

では問題の2020年はどうか。

緑はVOO、青はエネルギー、黄色は金融、黒は公共

やはり特筆すべきはエネルギーセクターの低さです。この年は旅客機が飛ばず、原油先物価格が史上初のマイナスをつけるなど、エネルギー株にはいいニュースの少ない一年となりました。コロナ暴落時には6割減、まさに「半値8がけ」まで行ったんですね…

金融株も米国の0金利政策に引っ張られ、パフォーマンスはほぼマイナスとなってしまいました。

公共も決して良いとはいいがたいパフォーマンス…安定感が売りとはいうものの、VOOと比較するとトータルリターンは低く、ボラティリティは高い結果に…新型コロナ蔓延という特殊要因があるとはいえ、ちょっと残念な結果に。

資本財、ヘルスケア、素材

緑はVOO、青は資本財、黄色はヘルスケア、黒は素材

最後は資本財、ヘルスケア、素材の比較です。2021年で強そうだったのは素材セクターですが、6月から急ブレーキがかかっています。この頃はちょうど経済再開にブレーキがかかるかもしれないという疑念が出てきたころと重なりますが、その結果なのか…

あとはVOOを挟んで少しいいか悪いか…なんとも特徴の見出し辛い組み合わせ。しかし、新型コロナはヘルスケアセクターには追い風になるかと思ったのですが、それほど大きな影響はないようです。2021年はむしろマイナス。やはり他の病気に対するケアができなくなったことマイナスの方が大きいのでしょうか。

緑はVOO、青は資本財、黄色はヘルスケア、黒は素材

2020年を見てみると資本財セクターが劣後しています。ここの注目銘柄はハネウェル(ティッカーシンボルHON)やボーイング(ティッカーシンボルBA)。こちらも航空機が飛ばない影響がモロに出てしまったようです。丁度コロナ暴落の時期はボーイングの倒産の可能性が指摘されるなど話題になっていました。

まとめ

全体の傾向としてGAFAMが入っているセクターとそうでないセクターでずいぶんパフォーマンスに差が出ること、GAFAMが入っているセクターでも時期によってパフォーマンスに差が出ることなどが見えてきました。色々な切り口で見てきていますが、その度にGAFAMの強さに驚かされます。

2021年上半期のGAFAMTのパフォーマンスは?一部はS&P500指数を下回り明暗

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