MSCI○○インデックス(○○は国名)に連動するiSharesのETFを使って各国・地域の投資リターンを比べてきました。今回はその中でも特にパフォーマンスが良かったところを並べてみます。
まずパフォーマンスが良かったのがコロナ禍をうまく乗り切り、半導体不足の恩恵も受けてきたと思われる台湾。ハイベータで良くも悪くもボラタイルなロシア。そこに米国と覇権争いを繰り広げる中国、前回選考に入れられなかった日本。日本はシード権みたいになってしまいましたが、せっかく指数としてもあるので今回比較対象に入れました。
前回は年ごとの比較をしました。
米中台のリターンはどこがトップ?国別投資リターン(米国・シンガポール・台湾・韓国・中国編)
ロシアの意外過ぎる結果…投資リターン比較(米国・ドイツ・トルコ・ポーランド・ロシア編)
国別の投資リターンを比較(米国・メキシコ・ブラジル・南アフリカ編)
国別の投資リターンを比較(米国・インドネシア・フィリピン・マレーシア・タイ編)
なので今回はもう少し長期で軸をとって、3年と10年で比較します。まずは3年。

真ん中の大きく下げているところがコロナ暴落です。まずパフォーマンスが一番良かったのは黄色の台湾。コロナ前は緑の米国に若干劣後するパフォーマンスでしたが、コロナを境に大きく伸びています。
反対にコロナでマイナスの影響を一番受けたのは黒のロシア。ロシアはコロナ前の1年半を見ると、アメリカよりもはるかにパフォーマンスが良かったです。しかし、コロナ後はアメリカよりも劣ってしまいました。
赤の中国はそれほど大きな伸びにはなっていません。時期的には米中の対立が意識されだしたところがスタートになっているので、その影響がありそうです。
青の日本はロシアよりもパフォーマンスが低いですね。市場の新陳代謝がうまく機能しておらず、株式市場の再編などが話題になるのも納得ですね。
市場再編、東証1部613銘柄が流通株時価総額100億円未満=SMBC日興
日本株は基本的に個別で買い、指数への投資はしていませんが、指数自体の魅力を磨くのも日本への投資を増やすには必要かもしれません。個別株の研究には時間がかかりますからね。
こうして見てみるとコロナ暴落を前後に評価が大きく変わりますね。
ではより長期の10年で見てみるとどうでしょうか。

過去10年間で見てみると米国は安定して強いですね。2018年のVIXショックや2020年のコロナショックなど大きく下げるところもありますが、それでも比較的早くに成長に転じることができるのが強みと言えそうです。
台湾はこの期間で見ると米国にはかなわなかったですね。長期で見れば米国と捉えるか、これからは台湾が来ると捉えるか…それは悩ましいところです。米中摩擦の影響だけは気になるところ。
日本はアベノミクスもありリターン自体は2倍を超えています。それでも同期間に4倍になった米国、3倍になった台湾と比べるとちょっと見劣りしますね。頑張れニッポン!
わらびーの個人的な感想としてはどこかのタイミングで台湾への投資はチャレンジしてみたいと思うようになりました。
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