スコッチと比べたジャパニーズウイスキーの特徴とは

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ウイスキー
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世界の五大ウイスキー産地の一つとなっている日本。その歴史は竹鶴政孝氏がスコットランドに留学したことから始まります。

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しかし、スコットランドの技術を持ち帰り、スコットランドの気候に近いところで作ったとしても、ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーのコピーではありませんでした。そこには日本独自の創意工夫が加えられています。

その違いを生み出した原因の一つが蒸留所の数です。スコットランドには100を超える蒸留所があり、蒸留所が樽ごと原酒をリリースし、それをボトラーズがブレンドすることで多彩なウイスキーが作られていきました。

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それに対して日本は現サントリーの山崎蒸留所1か所しかない時代が続き、その後ニッカの余市蒸留所などが作られた後も企業間の原酒の交換が行われていません。つまり1か所の蒸留所でより多彩な原酒を作り出す必要があったのです。

反対にシングルモルトのブレンドでは1か所の蒸留所の原酒しか使えないため、日本の蒸留所はより多彩な原酒からシングルモルトを作り出すことが可能になりました。

また、原酒を保存する樽も日本独自のミズナラ樽が使われました。最初こそ必要に駆られて使い始めた国産樽、原酒が漏れやすいこともあり不評でしたが、徐々にその独特の香りが評価され、最近ではミズナラ樽の原酒を入れていることを売りにするウイスキーも出るに至りました。

日本のウイスキー蒸留ははじめこそスコットランドをモデルに始まりましたが、その後は日本独自の事情や時代背景などから独特の進化を遂げたと言えます。今後も原酒の少なさなど日本のウイスキー産業が立ち向かう課題は出てきますが、それも創意工夫で乗り越え日本らしいウイスキーが生まれることを楽しみにしています。

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