原油価格は2020年に入ってから一時期はマイナスになるなどかなり荒い値動きになりました。ESGや環境問題の面からも逆風が強く投資先としてはなかなかリスキーではありますが、興味のある方は原油ETFを経由して投資することができます。
日本で買える原油ETF
日本で買える原油ETFには下記のものがあります。
コード | ETF名 | 信託報酬 |
1671 | WTI原油価格連動型上場投信 | 0.85% |
1690 | WisdomTree WTI原油上場投信 | 0.49% |
1699 | (NEXT FUNDS)NOMURA原油インデックス上場 | 0.5% |
日本で買える原油ETFは厳密に言うと原油先物に投資するETFになります。現物ETFと何が違うかと言うと、先物の場合、ある期日を過ぎると先物をロールオーバーするためのコストがかかるため、長期投資に向かないというデメリットがあります。なので原油ETFへの投資は基本的には短期投資を前提とします。
さらにリスキーな原油ダブルブル・原油ベア
さらに激しい値動きをするものとして野村証券から原油ダブルブル、反対の動きをするものとして原油ベアも出ています。
コード | ETN名 | 経費率 |
2038 | NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN | 0.80% |
2039 | NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETN | 0.80% |
こちらはETFではなくETNになります。ETNでは過去に早期償還されるなどETFとはまた違ったリスクもあります。詳細はNEXT NOTES S&P500 VIXインバースETN(上場投資証券)を説明したこちらの記事が詳しいです。
上場投資証券「VIXベア」(2049)、1日で価値9割消失 米株の急落受け
原油に関連する企業に投資するのも一案
以上みてきたように原油に投資するETFやETNは短期投資前提となるなど長期投資を試みるには使い勝手の悪いものになっています。
では原油に長期的に投資するにはどうしたらいいか。原油にエクスポージャーのある企業の株を買うという方法もあります。
日本の企業だと三井物産(8031)や出光興産(5019)、国際石油開発帝石(1605)などがあります。
米国企業などエクソンモービル(XOM)、シェブロン(CVX)あたりが有名どころでしょうか。
もちろん原油価格以外にも価格変動の要因が出てくるので全く同じ動きにはなりませんが、価格下落局面でも企業努力の余地があるという面ではより安心して投資することができるかもしれません。
コメント