最近は株の売却ばかりが話題になっていたウォーレン・バフェット、久々に購入した銘柄はなんと日本株でした!
このところ航空株や銀行株を売却するニュースが注目されていましたが、今回日本の商社5社の株式を購入したとのことです。
バフェットが買った日本の商社株とは
その5社とは伊藤忠商事・三菱商事・三井物産・住友商事・丸紅。金額は合計で60億ドル分だそうです。
バリュー投資家としても有名なバフェットが買う商社株、果たして本当に割安と言えるのでしょうか。今回はPERと配当利回りに注目して見てみます。
企業名 | PER | 配当利回り |
伊藤忠商事 | 10.15 | 3.23 |
三菱商事 | 18.58 | 5.33 |
三井物産 | 18.02 | 4.18 |
住友商事 | ー | 5.09 |
丸紅 | 11.10 | 2.35 |
資源安による現存損失で利益が飛んでしまったところもあるものの、PERは10倍から18倍台で収まっています。S&P500のPERが30倍近い現在、この値は割安と言ってもいいかもしれません。
また、配当利回りも5%台の企業があるなど魅力的と言えます。もちろん、この2つの指標だけで割安と判断できるわけではありませんが…
商社株はなぜ割安か
商社株の低PER・高配当はここ数年の傾向としてあったものでしたが、それはなぜなのでしょうか。
1つには商社株の事業内容が多岐に渡っていて海外投資家の理解を得にくいということが挙げられます。
米国では特に本業に集中し、多角化よりも配当や自社株買いによる株主還元に価値を見出す文化があるため商社のような業態が好まれないようです。また、様々な市況により業績が安定しないのも低PERの一因と言えます。
特に資源安による減損損失はここ数年で複数回起きています。純利益の大部分が失われてしまうこともあるため安心して持てないと考える投資家も多いということでしょう。
バフェットにとっての商社株
バフェットにとってもその辺りは気になるところだとは思いますが、もともとバフェットのポートフォリオには石油関連の銘柄も多く、また自身がCEOを務めるバークシャー・ハサウェイも巨大複合企業(コングロマリット)であることから、商社への理解があったということもできるかもしれません。実際に今回購入した商社とバークシャー傘下の企業の間での協業にも言及しているとの報道もあります。それが実現したらきっと面白いことになりますよね!
このバフェットの動きから日本株全体への見直し買いが入ることも日本株投資をしている身としては期待せずにはいられません。笑 日本国内ではコロナ対応がうまくいっていないという話もよく聞きますが、他国と比べてのコロナ対応を考えると「奇妙であるが上手くいっている」と評価されているのかもしれません。
謎が深まるばかりのジャパン・パラドックス…日本のコロナ抗体保有率は低いまま
投資家としても一国民としてもこのままうまく乗り切っていけることを祈るばかりです。
コメント
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