バーボンと聞いてもイマイチどんなお酒か分からない人も多いと思います。バーボンとはどんなお酒で、どんなものがあるか、おすすめの飲み方などを紹介していきます。
バーボンとは?
バーボンはウイスキーの一種でアメリカ合衆国で作られています。ウイスキー自体は穀物を発酵させて作ったアルコールを蒸留して樽に詰めて熟成させたものですが、バーボンの場合、その穀物の51%以上をトウモロコシが占めています。
また、ウイスキーの本場スコットランドが最低3年熟成させることを法律で定めているのに対し、バーボンは2年熟成で売り出すことができます。全体的にも熟成年が短めのブランドが多いです。スコッチだと12年や18年はザラ、凄いものだと30年物もある中、バーボンだとノンエイジ(○○年とつかないブランド)が多く、長くても12年くらいまでです。
樽も新樽しか使うことができず、新しもの好き、効率主義のアメリカらしいお酒ともいえると思います。
味の特徴としてはバニラのような甘い香りがします。
バーボンの有名どころは?
ジム・ビーム
日本で有名なバーボンと言えば最近だとジム・ビームでしょうか。CMもガンガンやっていますが、最近ビーム社をサントリーが買収したことも原因かもしれませんね。ライウイスキーやアップルフレーバーのウイスキーなども出しており、飲み比べてみるのも楽しいウイスキーです。
ジム・ビーム デビルズカット
ジム・ビームブランドの中でも悪魔の分け前、デビルズカットを抽出して加えたブランドです。
ウイスキーを熟成していると2つの要因でアルコールが目減りします。
1つはエンジェルズシェア。天使の分け前の意味で、熟成中に樽から蒸発してしまうアルコールのことです。熟成期間が長いほど蒸発分が多く、そのせいもあって熟成年の長いウイスキーは値段が高くなります。
もう1つはデビルズカット。悪魔の分け前の意味でこちらは樽材にしみ込んでしまう分です。ジム・ビーム デビルズカットではこの樽にしみ込んでしまう分を特殊な工程で抽出しブレンドします。
普通のジム・ビームと飲み比べてみると香りもフレーバーもデビルズカットの方が濃く感じられます。
ブラントン
ブラントンは個人的に思い入れのあるお酒です。バーでおすすめとして出してもらったお酒。丁度競馬を始めた頃で運命的な出会いでした。なぜブラントンが競馬と結びつくかって?それはボトルのキャップにあります。こちらのサイトで紹介されている通り、サラブレッドのフィギュアがついたボトルキャップなのです。しかも8種類もあり、アルファベットがBLANTONSとなるようすべてを並べると馬が走り出してゴールするまでの動きが表現されます。
後日、半分は思い出のために、半分はキャップ欲しさに(笑)背伸びして1本買ったところ…!

ということでお酒無き後もキャップだけとってあります。笑 本当ならコンプリートしたいところですが後年値上げしたようで、今ではさらに手の届かないお酒に…いつかはこんなお酒を普段飲みに加えられるようになりたいものです。
ちなみにブラントンは「シングルバレル バーボン」でもあり、違った樽の原酒同士を混ぜることはありません。樽ごとの味の違い(悪く言えば味のバラツキ)を楽しめる商品でもあります。
熟成させた後は味の調整が一切できないため、熟成の段階から厳しい選抜が行われます。
エライジャ・クレイグ12年
バーボンでは珍しく熟成年が書かれ、それも12年物!バーボン界ではレアです。長く寝かせていることもあってか色もほかのバーボンよりも赤みが強く、見ているだけでうっとりしてしまう…
ちなみにエライジャ・クレイグは「バーボンの父」ですね。内側を焦がした樽にアルコールを入れて熟成させた最初の人です。ほかに「バーボンの祖」と呼ばれるエヴァン・ウィリアムズもいるからややこしい。笑
おすすめの飲み方は…コークハイ!
ロックやハイボールも十分美味しいのですが、バーボン特有のバニラ香とよく合うのがコカ・コーラ割(コークハイ)です。
いわゆるマリアージュ的な発想でアメリカ産のバーボンにはアメリカ産のコーラをですね…(そうじゃない感ハンパない笑)しかし香りとコーラの甘味が合うのは確かです!
ついでに言うとジャック・ダニエルでコーラ割を作ると「ジャック・コーク」と立派な名前の付いたカクテルになります。
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