危機時のPERの意外な動きに注目

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コロナショック時にはS&P500指数は2237、日経平均は16,552円をつけていたことを考えると、今は落ち着いて戻してきたなという感じがします。

これで一件落着となるのか、2番底があるのか、意見は分かれるところだと思いますが、今後の動きの一つとして気になるのがPERの上昇です。

株価が下落するとPERも下落するというのが普通の感覚だと思います。実際その通りに動く場面が極めて多いのですが、もう一つの条件が入ると株価が下落してもPERが上昇することがあります。

まずはこの年初からのPERを確認

サクッとS&P500指数でPERがどのように動いてきたか確認しますと、2020年2月時点ではPER23.50倍まで上昇していました。これは過去10年平均の20倍よりも高く、その一因は米国債の金利が低く抑えられていたからなどが挙げられます。ちなみにもう少し前ではS&P500指数のへいきんPERは18倍なんてよく紹介されていたので、ここ10年間のPERの平均自体も少し高めでした。

それが3月の急落で19倍まで下落しました。PER自体は株価÷一株当たり純利益で算出しますから株価が下落→PERも下落という流れとなりました。

その後5月には少しずつ株価も持ち直しているので、株価が上昇→PERも上昇という流れになっています。ちなみに2020年5月18日時点でだいたい20倍くらいという所です。

今後は株価以外の要因も作用する

先ほど確認した通り、今までのところ株価の上下でPERが上下してきましたが、中長期ではもう一つの要因、つまり一株当たり純利益の影響が出てきます。

今のところ今後の不透明感から来期の業績は未定とする企業が増えていますが、もしこれが大幅減益の結果に終わると割る数である一株当たり純利益が株価下落以上に減少し、結果的にPERが上昇することがあります。リーマンショック時にそのようになっており、当時のS&P500指数のPERはなんと一番高い時で123倍になっています。PERの数値としてはなかなか聞かない値ですね…

割高と見るか、今後にかけるか

当時はPER123倍でも値が付いたということはそれだけその後の回復を見越した買いが入ったとも考えられますが、一時的にだとしてもそのような状況が今後起こる可能性があることは頭の片隅に入れておいてもいいかもしれません。

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PERの数値はこちらを参照。

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