『ジョージ・ソロス伝』:ソロスがどんな人か良く分かる一冊

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コロナショックは一服したものの、今度は実生活に影響が出るようになってきましたね。今後は実体経済にどこまでダメージが出てくるか…中国が統計上初のマイナス成長を記録するなど早速影響が出ているようです。

わらびー個人的にも外出自粛要請に従い、こんな時は読書に勤しむようにしています。外に出たい気持ちもありますが、最前線で頑張る医療従事者に迷惑をかけてはいけませんからね。

今回読んだ一冊はバフェットからは離れてこちらになります。

そもそも読むきっかけになったのはコロナショックの暴落の時にソロスの「まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ!」という表現をしきりに見かけたからです。名前もその名言も聞いたことはあるものの、実際にどんな人物だったかはよく分かっていなかったのでこれを機に知ってみようということで手に取った次第です。

そもそもソロスには「相場師」という顔のほかに「哲学者」「フィランソロピスト(博愛主義者)」という3つの側面があったとのこと。「イングランド銀行を破産させた男」の異名を持つなど相場師の側面が有名ではありますが、それ以外にも論理だてて社会を分析する「哲学者」的な側面と、社会をよりよくするために主に資金提供を通じて世界に影響力を行使していく「フィランソロピスト」の側面があるようです。

本書ではどういう経緯でイングランド銀行にポンド売りを仕掛けることになるか、その歴史的背景から丁寧に説明しているのでそこに興味がある方はぜひ手に取ってみてください。また、オープンソサエティという理想社会を目指して共産主義から東欧を開放する活動など、フィランソロピストの側面にもかなり注目しています。個人的には全然知らなかったソロスの側面を知ることができ本当に読んでよかった一冊でした。

哲学者的な側面のある人の紹介なので若干難解な表現も見られますが、こんな時ですから脳トレを兼ねてチャレンジしてみるのもいいかも…と思う次第です。

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