著名投資家ウォーレン・バフェットは米国株の長期保有が基本スタンスですが、その投資スタイルの背景にはアメリカへのゆるぎない信頼があるようです。
It’s never paid to bet against America. We come through things, but its not always a smooth ride.
ウォーレン・バフェット
アメリカが負けるほうに賭けても絶対に勝てません。我々は乗り越えます。いつもスムーズにとは行きませんが。
この”Never bet against America”という表現ですが、コロナウィルスが流行した後の5月2日の年次株主総会でも述べています。それと同時に”anything can happen in terms of markets.”(市場ではいかなることも起こる可能性がある)とも述べており、明日はどうなるか分からない側面にも触れ、短期的にはまだ見通しが読めない点も認めています。以前触れたデルタ航空株買い増しから売却への経緯含め、アメリカの航空株は結局のところすべて売却したようです。それでも、あくまで長期投資ではということになりますが、やはりアメリカが危機を乗り越えることに自信を持っているようです。
これ以外にも下記の言葉に自国への信頼が垣間見えます。
We’re still in a recession. We’re not gonna be out of it for a while, but we will get out.
ウォーレン・バフェット
我々はまだ景気後退の渦中にいます。しばらくは抜け出せないでしょう、しかし我々はきっと抜け出します。
Americans are in a cycle of fear which leads to people not wanting to spend and not wanting to make investments, and that leads to more fear. We’ll break out of it. It takes time.
ウォーレン・バフェット
アメリカ人は消費や投資を控えたくなる恐怖の段階にいます。それが更なる恐怖を呼びます。しかし我々はそこから抜け出します。時間はかかりますが。
I think the most important factor in getting out of the recession actually is just the regenerative capacity of – of American capitalism.
ウォーレン・バフェット
景気後退から抜け出す最も重要な要因は再生的なアメリカの資本主義のみではないかと思います。
特にアメリカが逆境に陥った時に信じられる、それはとても幸せなことかもしれません。逆境になった時こそ信じられる銘柄が見つかれば、ひたすら押し目買いをしていけばいいわけですから。
今後も続く長い投資人生でそんな銘柄にいくつ出会えるか…今から楽しみです。

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