バンガードの米国株に関するETFをまとめてみました。カッコ内はティッカー、経費率(%)の順に書いています(データは2021年7月現在)。ざっくり経費率の低いETFの方が純資産規模が大きい傾向(つまり人気・メジャーなETF)があります。
適当な気持ちで始めたら物凄い量になったので、その中でも有名どころを赤字にしました。指数の知名度以外にも経費率の低さ、純資産額の大きさがメジャーかマイナーかの判断の一つの基準になると思います。それぞれグロースとバリューが設定されているのは、その指数に該当する企業を成長企業と割安企業で仕訳けています。
メジャーどころのトータル・マーケットとS&P500
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI、0.03)… CRSP USトータル・マーケット・インデックス連動
バンガード・米国グロースETF(VUG、0.04)…CRSP USラージキャップ・グロース・インデックス連動
バンガード・米国バリューETF(VTV、0.04)… CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックス連動
バンガード・S&P500 ETF(VOO、0.03)
バンガード・S&P500グロースETF(VOOG、0.1)
バンガード・S&P500バリューETF(VOOV、0.1)
まずはVTIとVOOですね。VTIは米国の投資可能な会社全てに、VOOはS&P社が選んだ米国の主要大企業500社に投資する感じです。後者の方が大型株重視になっている感じです。
経費率は同じで、純資産額もほぼ同じくらいです。本当に好みの問題だと思います。
その2つのETFの派生形として、それぞれのグロース株のみを集めたETFとバリュー株のみを集めたETFがあります。インデックス投資のメインはVTIやVOOに集めつつ、グロースが伸びそうであれば一部をVUGやVOOGに、反対にバリュー優位だと思ったらVTVやVOOVに投資するのも面白いかもしれません。
VOOGとVOOVは年ごとにパフォーマンスを比較してみました。
合わせて投資の参考にしてもらえれば幸いです。
セクター別ETF
MSCI USインベスタブル・マーケット・〇〇25/50インデックスに連動するETFです。ポートフォリオの組み入れ上位銘柄も書いておきます。(05/31/2021現在)
バンガード・米国通信サービス・セクターETF(VOX、0.1)
- Alphabet Inc.
- Facebook Inc.
- Walt Disney Co.
- Comcast Corp.
- Netflix Inc.
アルファベット、フェイスブック、ディズニー、ネットフリックスなど名の知れた銘柄が並んでいる米国通信サービスです。
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(VCR、0.1)
- Amazon.com Inc.
- Tesla Inc.
- Home Depot Inc.
- McDonald’s Corp.
- NIKE Inc.
アマゾンやテスラは一般消費財・サービスセクターに属します。マクドナルドやナイキ、ホームデポなども名前を聞きますね。
バンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC、0.1)
- Procter & Gamble Co.
- Coca-Cola Co.
- Walmart Inc.
- PepsiCo Inc.
- Costco Wholesale Corp.
P&G、コカ・コーラ、ウォルマート、ペプシコ、コストコとどこも有名どころで日本でも多くの商品を見かける生活必需品セクター。コークもペプシも生活必需品なんですね…嗜好品だと思っていました…笑
バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT、0.1)
- Apple Inc.
- Microsoft Corp.
- NVIDIA Corp.
- Visa Inc.
- Mastercard Inc.
アップルやマイクロソフトは情報技術セクターに属します。それ以外もビザやマスターカードもあります。金融ではないんですね。
バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE、0.1)
- Exxon Mobil Corp.
- Chevron Corp.
- ConocoPhillips
- EOG Resources Inc.
- Schlumberger NV
エクソンモービルやシェブロンなど高配当銘柄が並びます。
バンガード・米国金融セクターETF(VFH、0.1)
- JPMorgan Chase & Co.
- Berkshire Hathaway Inc.
- Bank of America Corp.
- Wells Fargo & Co.
- Citigroup Inc.
ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイはここにいますね。そしてバークシャーの持ち株でよく見る株も金融セクターに入っています。
バンガード・米国公益事業セクターETF(VPU、0.1)
- NextEra Energy Inc.
- Duke Energy Corp.
- Southern Co.
- Dominion Energy Inc.
- Exelon Corp.
公益事業セクターは知っている銘柄が無い…勉強が足らんですね。
バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS、0.1)
- Honeywell International Inc.
- United Parcel Service Inc.
- Union Pacific Corp.
- Boeing Co.
- Raytheon Technologies Corp.
この中だとボーイングが有名どころでしょうか。ハネウェルもモノ作りの会社(電子制御システムや自動化機器を製造販売)です。
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT、0.1)
- Johnson & Johnson
- UnitedHealth Group Inc.
- Pfizer Inc.
- Abbott Laboratories
- AbbVie Inc.
新型コロナワクチンで有名になったファイザーが入っています。ジョンソンエンドジョンソンもワクチンを作りましたね。
バンガード・米国素材セクターETF(VAW、0.1)
- Linde plc
- Sherwin-Williams Co.
- Air Products and Chemicals Inc.
- Freeport-McMoRan Inc.
- Newmont Corp.
素材セクターも名前を聞いたことがある程度…
ここはメジャーどころには選びませんでしたが、気になるセクターがあったら適宜ポートフォリオに入れて使いましょう。やはり情報技術セクターは人気なのか純資産額も大きいです。ちなみにわらびーはセクター系を買ったことないです。いつかチャレンジしたい。
セクターETFの過去の値動きはこちらにまとめました。
キャップ別
バンガード・米国メガキャップETF(MGC、0.07)
バンガード・米国メガキャップ・グロースETF(MGK、0.07)
バンガード・米国メガキャップ・バリューETF(MGV、0.07)
メガキャップは投資可能企業のうちの時価総額上位70%が投資対象。
バンガード・米国ラージキャップETF(VV、0.04)
ラージキャップは米国大企業が投資対象。
バンガード・米国ミッドキャップETF(VO、0.04)
バンガード・米国ミッドキャップ・グロースETF(VOT、0.07)
バンガード・米国ミッドキャップ・バリューETF(VOE、0.07)
バンガード・S&Pミッドキャップ400グロースETF(IVOG、0.15)
バンガード・S&Pミッドキャップ400バリューETF(IVOV、0.15)
ミッドキャップは中型企業を投資対象としています。その中でも代表400社を選別したのがミッドキャップ400です。
バンガード・スモールキャップETF(VB、0.05)
バンガード・米国スモールキャップ・グロースETF(VBK、0.07)
バンガード・米国スモールキャップ・バリューETF(VBR、0.07)
バンガード・S&Pスモールキャップ600 ETF(VIOO、0.1)
バンガード・S&Pスモールキャップ600グロースETF(VIOG、0.16)
バンガード・S&Pスモールキャップ600バリューETF(VIOV、0.15)
そうなるとスモールキャップはもう説明必要ないと思いますが…笑 小型企業全体か、小型企業の代表600社か、という違いです。ってか大中小の説明がざっくりすぎ…
ラッセル系
ラッセルではラッセル2000が米国の中小企業をカバーするというのが有名かと思います。一応説明すると米国企業98%をカバーするラッセル3000、そのうちの時価総額上位1000社をカバーするのがラッセル1000(大企業)、残りの2000社をカバーするのがラッセル2000です。
バンガード・ラッセル1000 ETF(VONE、0.08)
バンガード・ラッセル1000グロース株ETF(VONG、0.08)
バンガード・ラッセル1000バリュー株ETF(VONV、0.08)
バンガード・ラッセル2000 ETF(VTWO、0.1)
バンガード・ラッセル2000グロース株ETF(VTWG、0.15)
バンガード・ラッセル2000バリュー株ETF(VTWV、0.15)
バンガード・ラッセル3000 ETF(VTHR、0.1)
ラッセル1000連動買うならS&P500のVOOでいいやとか、ラッセル3000連動買うならトータルマーケットもVTIでいいやなど、イマイチ存在感を示せていない感じがします。有名どころと思っていたラッセル2000もスモールキャップよりも資産規模が小さかった…これは意外です。
その他
勉強不足と飽きてきたのが相まって残ったのがこれです。そして意外にも純粋なナスダックが無い!あんなに指数としては強いんだから作ればいいのにと思ってしまいます。もしナスダックに投資したければナスダック100指数連動のパワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)が第一候補ですかね…ティッカーがカッコいい。笑 QQQはこちらでも紹介しています。
バンガード・米国エクステンデッド・マーケットETF(VXF、0.07)…米国の中小型株(S&Pコンプリーション指数)に連動
バンガード・米国増配株式ETF(VIG、0.06)…ナスダックの増配株式
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM、0.06)…FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス連動
高配当のETFというとSPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)が割と有名どころだと思いますが、バンガード社からも上記のようにVYMが出ています。わらびーとしては高配当ETFでインカムゲインを狙うよりはVOOあたりでキャピタルゲインを主に狙っていきたいと思う所ですが、高配当に興味のある方はVYMも一案かと思います。
最後に
基本的にはどれも指数連動なので、詳しい投資先などはその指数について知らなければなりません。しかもキャップ系は説明も雑だったし…
基本線はVTIやVOOにしつつ、自分の好みや市場動向でグロース・バリューを織り交ぜたり、特定のセクターに比重を置いたりすると話のネタにもなって面白いかもしれませんね。
また、ざっくりとグロース重視やバリュー重視にしたければVOOGやVOOVも良い選択肢です。
わらびー個人的には個別株をいじるのも楽しいと思いますが、ETFだけでも色々と組み合わせて好みのポートフォリオを作れそうですね。債券ETFなどもありますし、
バンガード社の債券ETF(経費率・配当利回り等)をまとめてみた
バンガード社ではなくなってしまいますが、米国以外の国・地域のETFやコモディティETFもあります。
色々なETFを駆使して理想のポートフォリオを作ってみるのも面白いと思います!
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