投資商品を見ていると人間の英知を結集したような難解なものがありますよね。でもそんなときはこれを思い出してください。
There seems to be some perverse human characteristic that likes to make easy things difficult.
ウォーレン・バフェット
人には簡単なことを難しくしたがるひねくれた性質があるようだ。
The business schools reward difficult complex behavior more than simple behavior, but simple behavior is more effective.
ウォーレン・バフェット
ビジネススクールでは難しく複雑な振る舞いが単純な振る舞いより称えられるが、単純な振る舞いの方がより効果的だ。
難解な投資商品は時として、投資家フレンドリーではないことがあります。どちらかというと発行者や運用会社、販売会社にメリットがあるように設計されている(か、少なくともメリットがあると思って設計している)はずなので、あまりにも難しい投資商品は避けて正解だと思います。いくつか面白い例がこちらにも載っていますので、興味ある人はぜひ手に取ってみてください。

実際には物事はもっとシンプルなはず。
You only have to do a very few things right in your life so long as you don’t do too many things wrong.
ウォーレン・バフェット
人生ではあまりにも多くのことを間違わない限り、いくつかのことを正しくするだけでいいのです。
株の世界なら財務や成長性をしっかり見る、ETFや投資信託は経費率の低いものを選ぶ、多額の借金をしてまで投資やらない、ニュースで売買しないなどいくつかポイントを抑えるだけでもかなり収益が変わってくると思います。証券会社と顧客の不思議な関係を揶揄した言葉もあります。
Wall Street is the only place that people ride to in a Rolls Royce to get advice from those who take the subway.
ウォーレン・バフェット
ウォール・ストリートは ロールスロイスで乗りつけた人が、地下鉄で通ってくる人から助言をもらう唯一の場所です。
考えてみれば、基本的には世の中の成功者の話を一般の人が聞く構図の方が普通ですよね。そういう意味では証券会社などは不思議な世界です。
中にはプライベートバンキングという、その人の資産を増やすことでバンカーにも報酬が出るというWin-Winの関係が築ける銀行もありますが、かならずしもすべての証券会社がそのようになっている訳ではありません。中には投資商品を売った分だけ手数料で儲けが出るという仕組みもあります(日本ではその方が主流?)。その場合は、顧客の資産が増えることよりも資産を購入・売却してもらうたびに手数料が入るわけですから、顧客の目指すものとバンカーの目指すものがズレてしまうことがあります。
もし投資に関して他社からアドバイスをもらう場合には、その人がどのような立場でアドバイスをくれているのか考えてみることも実は大切なことかもしれませんね。

コメント