かつてあった四大証券の一つ、山一證券が廃業した時の時代背景、原因、その後などが克明に描かれた作品です。
話の半分は山一證券の自主廃業の原因となった損失隠しを追っていきます。その過程は推理小説のよう。先がどんどん気になって徹夜で読み進めてしまいました。
残りの半分は自主廃業が決まってからの人間模様。山一證券の野澤社長の「社員は悪くありませんから!」という号泣会見、世界からは大の大人が人前で泣いて…と驚かれたようですが、日本ではそれが人の心を打ち社員の再就職がどんどん決まったという。
内部ではエース級の人物が会社に見切りをつけてさっさと転職する中、最後まで会社の整理をしたいと残った12人に焦点を当てます。
WOWWOWでもドラマ化されたこの作品、ぜひ推理小説としても、時代を知る作品としても楽しんでみてください。
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