インフレ以上に嫌われるデフレは何が問題なのか

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インフレーションにデフレーション…学校の社会で習ってもいまいちイメージがわかない部分かもしれません。そんな時こそ具体的に考えていくことが大切です。

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そもそもインフレとはどういうことなのか

インフレは物の値段(物価)とお金の価値の力関係を表す言葉です。「お金の価値が変わる」という感覚をつかむまでに少し時間がかかるかもしれません。しかし、昔は安かったのに、値段が上がったものありませんか?例えば自動販売機の缶コーヒー、昔は1本100円でしたよね(ってか今の若い子はそんな時代を知らないみたいです…笑)。それが今では120円~130円になっています。消費税の増税もあるのでインフレの影響だけとは言えない部分もありますが、昔100円で買えたものが今は120円払わないと買えないということは、それだけ円というお金の価値が下がったことになります。

日本では値段が上がると消費者が離れてしまうことから、値段を維持したまま内容量を減らすなどして対応することもあります。それも10本100円で買えていたものが、8本で100円で売られるようになると1本あたりは10円→12.5円になるのでインフレが起こっていることになります。世ではこれを「実質値上げ」「ステルス値上げ」なんて呼んでいますね。

為替相場もお金の価値を表している

為替相場もお金の価値を表したものです。缶コーヒーを1ドルに置き換えると話が早いです。1ドル100円だったものが、1ドル120円になればそれだけ円の価値が下がったことになります。

デフレはその逆の動き、その作用は?

デフレは反対に100円で買えたコーヒーが80円で買えるようになることです。一見お得感がありますが、社会全体で考えると喜べない部分もあります。というのも、消費者が得をする代わりに、企業はお金が入ってこなくなるので、デフレが続くと企業が苦しくなり、リストラなどをして従業員(消費者)にお金が回らなくなり、商品が売れないので値段はもっと下がり…という風にデフレがデフレを呼ぶ、デフレスパイラルになる可能性があるのです。

インフレは嫌、でもデフレはもっと嫌!

日本では20年以上デフレの状態が続いたので値段は下がるものという感覚がありますが、世界的にはむしろ例外的存在です。上で書いたようにデフレでは企業・家計の両方が苦しむことになるので、他国ではデフレにならないように、軽めのインフレが起き続ける状態を目指します。

インフレが起きていると、「今年100円で買えたものが、来年は102円出さないと買えない!その次の年は104円になっちゃう!」みたいなことが起こるので、それなら今年のうちに買おう!となりますよね。そうすると物が売れて、企業が儲かり、従業員にも還元され…とよいスパイラルが起こります。つまり経済循環には軽めのインフレが望ましいということになります。

さらにデフレは世代間の不平等を産む

また、インフレ状態でも株式などインフレに強い資産を持つことで資産の目減りを抑えることができます。しかし逆にデフレの世界だと早く生まれて貯蓄をすることが一番効率的に資産を防衛することになるので、後の世代ほど給料は下がるわ雇用機会は減るわでどんどん不利な立場に追いやられます。上の世代との比較だけでなく、国同士の比較でもGDPが縮小してしまうとその国の経済力が落ちてしまうので、何が何でも避けたい状況です。

最近はそれでも欧州・米国で物価が上がりにくくなっていて、「日本化している!」なんて不名誉な用語が作られています。笑 日本は超高齢化、デフレマインド、膨らむ債務など世界に先駆けて諸問題の先進国になっています。これを解決すれば他国も追随すること間違いなし!ある意味ビジネスチャンスが転がりまくりです。

そんな日本でも最近は物価が少しずつ上がってきています。まだまだ目標とするインフレ率までは届かないものの、相対的に円の価値は下がっています。なので貯蓄から投資に資産を振り分けて資産の目減りに備えましょうということですね。

過度なインフレも問題に…

ただしインフレが過度に進むとこれはまた問題です。過去にアメリカでは年率10%ものインフレに見舞われあのバフェットも株主への手紙に取り上げたほど。

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