ウォーレン・バフェット-世界一の富豪にもなった投資家:バークシャー・ハサウェイを手に入れた経緯は?その頃の投資手法は

投資スタイル

ベンジャミン・グレアムとの出会い

ネブラスカ大学在学時にベンジャミン・グレアム著『賢明なる投資家』に出会い、チャート分析を捨てる。そしてグレアムが関係している企業をことごとく調べ上げ、ガイコに投資。様々な投資のプロにガイコについて聞いても「ガイコは割高」との返事が。それでも自分の意見を変えることはなかった。

大企業で働く気などこれっぽっちもなく、父の小さな証券会社のセールスマンになる。ただ、この仕事はわずかな手数料しかもらえず合わなかったよう。このころスピーチの練習に通い、いよいよファンドマネジャーとしてのスタートを切る。

パートナーシップ結成

バフェットは友人・知人に声を掛け資金を集め、パートナーシップを結成。そのファンドマネジャーとしてのルールは以下の通り。

  • 預かったお金は自由に運用します。何に投資しているかも教えません。
  • 出資金に対して毎年6%の利回りは保証します。残りの利益は75%をパートナーに、25%をバフェットがもらいます。
  • バフェットの得る利益はファンドに再投資します。

ちなみに6%は当時の銀行の預金金利。銀行に預けるくらいは保証して、それ以上を1:3で山分けということですね。また、バフェットの利益を自分のパートナーシップに再投資することで複利の効果を得るとともに、自分がこのパートナーシップにコミットしているということを示すこともできます。

これでバフェットはグレアムの理論に従って割安と判断した株をどんどん買っていくことになります。

初期の投資手法でバークシャー・ハサウェイに投資したら…

バフェットの投資手法は大きく分けて2つの段階があると思います。バークシャー・ハサウェイを買ったのが最初の段階、コカ・コーラを買ったのが後の段階です。最初の段階ではとにかく株価が一株当たりのネットキャッシュを下回る企業を買いまくったのです。

ざっくり説明すると企業の資産を現金(とすぐ換金できるもの)と事業資産(工場などすぐ換金できないもの)に分けます。事業資産は一切無視して現金部分で負債を返済した残りがネットキャッシュです。そのネットキャッシュと株価を比較して、株価が安い企業に投資するのです。手持ち現金で負債をすべて払ってもまだいくらかお金が残り、なおかつ事業資産はタダでついてくる計算です。昔はそんな割安で放置されている株があったんですね…

それで見つけた会社の一つがバークシャー・ハサウェイ。米国の繊維業を主な事業にする企業です。最初はある程度買い集めたら交渉して換金したる!くらいの気持ちだったのでしょう。しかし、買い進めるうちに…

「あっかーん、全株の半分を買い占めてしもーたー」なんと経営権取得です。笑 一生に一度無いか無いかのミラクル体験だと思います。「買い進めたら大量保有報告書出さないといけなくなった(5%保有)」でも一生に一度あるか無いかだと思います。

ちなみに実現可能性を計算してみると、時価総額が小さい企業を狙ってみても5,6億円なんで、その5%と言うと2500万円~ですか…わざと狙えばできなくはないかもですが、急騰間違いなし、その後は暴落間違いなしでしょうね。

ちなみにバフェットはバークシャー・ハサウェイを買収した後すぐに繊維事業を潰したかというとそんなことはありません。ほかの事業の割合が伸びて繊維業を畳めるようになっても地元の雇用などを考慮し潰さなかったそうです。詳しくはこちら。

バフェットの男気?バークシャー・ハサウェイの繊維事業をすぐにつぶさなかった理由
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パートナーシップ解散

1960年代、抜群の成績とは裏腹に株価が全体的に割高になってきたことに焦ったバフェットは運用目標を大きく下げます。高い目標を狙ってリスクを取り、それで失敗して大きな損失を被ることを避けるためです。ダウ平均を10ポイント上回ることを新たな目標にします。

運用しなければならない資金は増えるのに、有望な投資先は減る…規模が大きくなるほど難しくなることもあるんですね。ちょっとまとめてみましたのでよろしければこちらもどうぞ。

投資信託の運用は意外と大変!?個人投資家が有利な7つの理由
「個人投資家が運用のプロが投資する投資信託に勝てるわけがない。」もっともな気がします。わらびーも投資を始めたばかりの時はそう思い、資金の一部を投資信託にも回していました。しかし、色々と調べる中で、投資信託の運用もいろいろと制約があって大変...

果たしてその後の3年間の結果は…2年は20ポイント弱、残りの一年は50ポイント以上上回ったそうです。もはや自分でも予想できない好成績!そして1969年、ついにパートナーシップを解散します。自分が理解できない水準まで株価が上がり、これまでの成績に傷をつけたくないから、とか。

投資手法に変化

バフェットは盟友、チャーリー・マンガ―と出会うことで投資手法に変化が生じた。今までは純資産を下回る価格で投資していたが、適正な価格でいいので良い事業に投資するようになる。その最初の投資先はシーズ・キャンディーズ。

バフェットは後にこんな事を述べています。

It’s far better to buy a wonderful company at a fair price than a fair company at a wonderful price.

普通の会社を素晴らしい価格で買うより、素晴らしい会社を普通の価格で買うほうがはるかにいい。

ウォーレン・バフェット

Whether we’re talking about socks or stocks, I like buying quality merchandise when it is marked down.

靴下(socks)だろうと株(stocks)だろうと、私は高品質なものを割安な価格で買うのが好きだ。

ウォーレン・バフェット

socksとstocksをかけての言葉遊びもユニークですが、見切り品の野菜や服を買う感覚で株を買えたらいい買い場を掴めるってことでしょうかね…

疲れてきたので…笑

疲れてきましたのであとは有名どころをさくさくっと書いて終わりにしようと思います。笑 興味のある方はぜひ何冊かバフェット本を読んでみてください。天才的な手腕で投資を成功させていったバフェットですが、それでも迷ったり失敗したりしたこともあったようです。本を読むことでプロでもこうなんだ、と少し安心します。

  • アメックス
  • ワシントン・ポスト
  • ABC→ディズニー
  • ソロモン・ブラザーズ
  • ジレット→P&G
  • コカ・コーラ

その投資スタイルとは

情報源は主に年次報告書など公にされている資料が中心で、そのあたりも好かれる一因かもしれません。また、気になる企業が出てきたら年次報告書で、仮にその企業のオーナーであれば知りたいと思うことが、簡単な表現で書かれているかに注目するそうです。そういったところからその企業の経営者の人となりを見抜き、お金を預けられる相手か見極めるそうです。

有望な投資先と分かるとまとまった資金をその企業に投資します。相場全体が高騰しているなどない限り、あまり経済全体の動向は気にしないようです。そして本当のオーナーのように長期にその株を保有するのです。

ハイテク銘柄には投資しない

もう一つ決めていることとして、ハイテク銘柄に投資しないという方針があります。詳しくはこちらにまとめました。

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