世界一の富豪にもなった男
投資家の王道を行きながら、そのパフォーマンスの高さ(50年で資産7,000倍!)故に研究対象としては「例外」とさえされてしまう、生ける伝説ウォーレン・バフェット。2019年現在も89歳でバリバリ現役の活躍をしています。そんな彼の生い立ちから投資手法、一般投資家へのアドバイスなどについてまとめていこうと思います。
簡単に経歴
ウォーレン・バフェット(1930~)は米国の投資会社、バークシャー・ハサウェイの筆頭株主・会長兼CEO。2008年にはフォーブスの世界長者番付で1位を獲得。その前もしばらくビル・ゲイツ1位、2位はバフェットが続いていた。バリュー投資家の代名詞として語られることもある(個人的には少し違うと思うが…それは後ほど)。地元のネブラスカ州オマハを中心に活動しているので「オマハの賢人 (Oracle(Sage) of Omaha) 」と呼ばれる。
ちなみに投資の世界では運用資産が大きいほど有利かというとそうでもなく、大きな資金を動かす投資信託には投資信託なりの大変さがあります。詳しくはこちらにまとめてみました。

クリーンすぎる投資姿勢
投資家というと裏で黒い噂を聞きつけ、先回りして買い、無知な人に高値で売り付け…なんてイメージを持っている人もいるかもしれませんが、バフェットはそれには当たりません。それどころか、超優等生です。
バークシャー・ハサウェイのCEOとして受け取る報酬は年10万ドルのみ、これは日本円で1,000万円くらいで、米国のCEOとしては異例の低さ。ちなみにある年のCEO年収1位は56億円超!50位でも8億円ってどんな世界やねん…世界長者番付で3位くらいには毎回入るバフェットは意外と報酬をもらっていないんです。
また、自己資産の99%以上をバークシャー・ハサウェイの株式で持っています。これはバークシャー・ハサウェイの株価が下落して株主が損失を負ったときに、自分も同じかそれ以上の損失を負うことを慰めにしてほしいとのことからだそうです。慰めになるかどうかは別として、それだけバークシャー・ハサウェイの運営にコミットしてくれそうという期待感は生まれますよね!
バフェットの生い立ち
詳しくはバフェット本を読んでね、になってしまいますが、ざっくりとバフェットの生い立ちをお金にまつわる部分を中心にまとめます。
米国下院議員・株式ブローカーの父の元に生まれ、幼い時から数字に興味を示していたという。また、幼少期に貧しいことの厳しさも知ったため、派手な生活には全く興味は無いよう。6歳の頃には祖父の食料雑貨店で手伝いをするうちに、6本コーラを25セントで購入し、1本5セントで販売するなど早くから商才を見せる。
バフェットが投資の世界に足を踏み入れたのは11歳の時。シティー・サービスの株を3株38ドルで姉と共同購入。その後株価は27ドルまで下がり姉になじられる。何とか耐えて40ドルになったときに売却。初めて株で利益を得る。しかし、その後シティー・サービス株は200ドル近くまで上昇。そこで彼は「買ったら手放すな」という教訓を得る。
バフェットは十代から様々なビジネスを手掛けた。ピンボールマシンを中古で購入し、理髪店において利益を折半したり、新聞配達では子供たちを組織化し指揮したり…16歳の頃には十分な投資資金をすでに集めていたという。
名門のペンシルベニア大学ウォートン校に入ってからは授業に興味は持てず、9月に新学期がスタートしたら1か月ですべて教科書を読み、その後は一切見返さず…それで期末テストはオールA。ただの天才かよ…ということでわらびーはバフェットの教訓のいくつかを死守しますが、一部は無視します。例えばバフェットにとっては「自分の分からないものには投資しない」は正解ですが、わらびーには「自分の分からないものに投資しないと投資先がない」からです。笑
その後バフェットはウォートン校を中退、地元のネブラスカ大学に再入学。そのころ運命的な出会いをする。
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