配当金の支払額を見るときのポイント

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財務諸表の項目
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株投資の楽しみの一つと言ったら配当金ですよね。わらびーはまだまだ資産を増やしていきたいので配当金は再投資していますが、いずれは配当金だけで生活できるようになりたい!あ、ちなみに再投資のメリットは複利のメリットと同じです。詳しくはこちら。

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配当金の支払い額とは支払った配当の総額になります。一般的にはこれよりも配当利回りなどを見るかと思います。また、株主還元全体を見るときには配当だけでなく自社株買いも見る話をしました。なのでここでは配当金の支払い額も使った指標を一つ見ていきましょう。

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内部留保の量を測る

一年に稼いだ純利益ですが、これは会社と株主の取り分と言い換えることができます。なぜかというと売上から仕入れ先へ売上原価を支払い(残りは粗利益)、そこから従業員へ給与などを支払い(残りが営業利益)、銀行へ経費を支払い(残りは経常利益)、不測の事態で払ったお金(特別損失)を差し引き、税金を支払うと残るのが純利益だからです。

さてその純利益ですが、株主への還元は配当金と自社株買いと言いました。それ以外は会社が内部留保として残しておく資金ということになります。会社も今後の成長や急な出費に対応するためいくらか資金を残しておくのですね。

さて、その内部留保ですが、純利益-自社株買い+自社株発行-配当金の支払い額で出すことができます。これが毎年伸びていくと企業としても安定しています。また、時々純利益以上を株主還元に回し、その年の内部留保額がマイナスになる企業があります。これは今まで十分に利益を出してきたのでその年の純利益すべて+αを株主に戻している企業です。その状態になれるまでにはかなりの利益を出していなければならないので相当なものです。

一点気を付けなければならないのは、長期の借り入れを増やしながら内部留保を減らしていないかということ。近年の低金利環境で借り入れを増やしつつ手厚い株主還元をしている企業が出てきました。そうなってくると想定外の危機に対応するための資金が用意しきれなくなるリスクがあります。あくまで負債をしっかりと返済し、それでもあまりある資金を還元する企業を探しましょう。

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財務諸表のいろいろな項目を見てきました。あとは四季報の項目をいくつか見ながらぜひ良い投資先を見つけてもらえればと思います。

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