資産の部は結構投げやりな感じでしたが、負債の部はもう少し真面目にやります。まずは借入金です。借入金には二種類あり、一年以内に返済予定の短期借入金と一年以上先に返済予定の長期借入金があります。まずは短期借入金から見ていきましょう。
短期借入金
短期借入金はシンプルに年を追うごとに減少していくことが望ましいです。淡々と借金を返しているわけですから。
中には短期借入金が全くない会社もあります。借りたお金をすべて返し切ってしまった会社ですね。それだけコンスタントに利益が出ていると思っていいでしょう。そういった意味では投資先として有望であると言えます。
長期借入金
長期借入金は短期借入金と違い、返済までに一年以上ある借入金です。短期借入金と同様、年を追うごとに減少傾向になるといいでしょう。やはり長期借入金を返済しきっている会社もあります。利益が継続して出ていると思われます。資本効率を考えると借入金があること自体は悪いことではありませんが、額が大きすぎると問題視されます。ソフトバンクなどは借り入れが多い会社の例で取り上げられることもありますね。
個人的には純利益の4倍くらいまでを一つの基準としています。というよりも、『バフェットの財務諸表を読む力』でバフェットの投資先がおおむねそのくらいだったとされているからというのが正しいですね。

頑張れば4年で完済できる借金なら、自分が借りても何とかなりそうだと思いませんか?
借入金はドライブをかけるのに必要なこともある
借入金は必ずしも悪いものではありません。良いアイディアを早く実現するために借入金に頼ってドライブをかけることができるからです。ただし、武者金経営の企業と比べると特に不測の事態が起きた際に健全性の問題が起こる可能性が高まります。これはその時の状況によって善し悪しが割れるので判断は難しいですが、あまりに借入金に頼った経営をしているようであると万が一の時に取れる手立てが限られてしまうデメリットがあります。
どうしても日本にいると「借金は悪」という考えを刷り込まれがちですが、中にはいい借金もあるようです。
個人的にはこちらの本を読むことで借入も使い方次第では有効だと思わせてくれました。
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